「第4回上海杯シャンチー(象棋)大師オープン大会・日本大会」が開催されました!

2024年7月27日(土)・28日(日)、東京都港区「中国文化センター」にて、「上海杯シャンチー(象棋)大師オープン大会・日本大会」とその記念イベントが開催されました。これは、中国上海市を中心に行われる第4回上海杯シャンチー(象棋)大師オープン大会の海外イベントの一つとして、日本シャンチー協会が運営を担当して行われたものです。多くのご来賓の方々、参加者がおいでくださり、催し物もいろいろあり、とても盛大なイベントとなりました。

27日(土)は午前中に開会式が挙行されました。

まず日本シャンチー協会の中村千鶴理事長からあいさつがありました。次に、慶應義塾大学名誉教授の関根謙先生、上海市象棋協会副会長ならびに上海市嘉定区象棋協会会長である封徳華先生からご祝辞をいただきました。最後に、第4回上海杯シャンチー(象棋)大師オープン大会の開催運営を担当する上海棋院院長である単霞麗先生から、ご挨拶と開会宣言をいただきました。

慶應義塾大学名誉教授・関根謙さま

上海象棋協会副会長・封徳華さま

単霞麗・上海棋院院長による開会宣言

そのあと、武術・芸術鑑賞があり、空手の演武、筝と歌の演奏がありました。

歌:新居佐和子さん(左)筝:田中美香さん(右)

日本体育大学空手部の須賀田 華弥さん(左)と中島慶人さん(右)

午後にはシャンチーをはじめとするさまざまな棋類を楽しむ交流会が行われました。

貴重な機会となったのは、お二人の象棋国家大師、董旭彬先生と趙瑋先生による車輪戦(同時多面指し)での指導対局でした。日頃日本シャンチー協会で棋芸の向上に励んでいる日本人プレーヤーにはかけがえのない学習のひとときでした。

趙瑋大師による多面指し

董旭彬大師による多面指し

また、長く日本のシャンチー界をリードしてきた、象棋棋聯大師・日本将棋連盟棋士七段の所司和晴さんによる異種(シャンチー・将棋・チェス・チャンギ・マークルック・どうぶつしょうぎ)六面同時多面指しも行われました。さらに、シャンチーの仲間である世界中の盤上ゲームが展示されました。

所司和晴さんによる異種多面指し

ボードゲーム収集家・岡野伸さんによる世界の棋類の展示

このほか、シャンチーの自由対局コーナーも設けられ、参加者の皆さんが大いに楽しまれました。

この日の締めくくりとして、趙瑋先生によるシャンチーの大盤を用いた解説会が実施され、皆さんが大変熱心に聴講しました。

趙瑋大師による大盤解説

28日(日)は、いよいよ日本大会でした。

10分切れ負け・一手につき 5 秒加算のフィッシャーモードによる7回戦のスイス式トーナメントが行われ、オープン参加の趙瑋大師(表彰の対象ではありませんが、勝ち進んだ一般の参加者は趙瑋大師と1対1で対局するチャンスがあるのです)を含めた46名の選手による熱戦が繰り広げられました!

なおこの大会では、事前に選手をA級、B級に分け、それぞれの区分について入賞者を決定しました。

入賞者は以下の通りです。(敬称略)
B 級(JXA レイティング1300未満)
1位 王忠
2位 杉本公保
3位 方璐
4位 竹腰維仁
5位 杜雨耕
6位 Athamasios Drakakis

B級入賞者の皆さんの記念撮影

A 級
1位 山崎秀夫
2位 付魁
3位 カオ ヴァン ズイ
4位 曾憲澤
5位 可児宏暉
6位 趙治
7位 田中篤
8位 楊陽

A級入賞者の皆さんの記念撮影

激戦を経て優勝したのは、日本シャンチー界でずっとトップクラスの存在であり続ける大ベテラン、国際象棋大師の山崎秀夫さんでした。大会後にこの日も行われた趙瑋大師の大盤解説会では、とても内容の良かった山崎vs趙の対局が題材に取り上げられ、熱心な検討が繰り広げられました。

優勝の山崎秀夫さん(左)と単霞麗・上海棋院院長(右)

閉会式では、単霞麗先生から日本シャンチー協会へ記念品として、シャンチーの盤面の絵付けが入ったすてきなマグカップをプレゼントしていただきました。

中国代表団からの記念品

多くの皆様のお力添え、温かいお心のおかげで、無事に日本でのイベントを盛会のうちに終えられたことを、心から感謝申し上げます。

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