2023年8月6日~9日に、タイ・バンコクで、第21回シャンチーアジア選手権大会が開催されました。日本シャンチー協会は男子団体戦に選手を4名派遣しました。日本チームは7ラウンドで3勝(不戦勝1を含む)1和3敗、7ポイントを獲得し、全17チームのうちで11位となりました。なお、優勝は中国チームでした。
日本チームは可児宏暉選手、酒井清隆選手、所司和晴選手、劉嘉琪選手が出場しました。領隊(チームリーダー)は中村千鶴JXA理事長が務め、現地でのさまざまな折衝をすべて引き受けて活躍しました。
今大会では可児宏暉選手、劉嘉琪選手が個人成績で8ポイントを獲得しました。55%以上の勝率を挙げた選手は国際棋聯大師の称号を得られる規定により、お二人は国際棋聯大師のタイトルを獲得しました! おめでとうございます! チーム目標であった2名の選手の国際棋聯大師獲得を達成することができて、とても充実した大会になりました! 所司和晴選手、酒井清隆選手はすでに国際棋聯大師であったので、これで、今回チームメンバーだった4名の選手全員が国際棋聯大師ということになりました。
アジア選手権大会の男子団体戦はほぼ1年おきに開催され、2002年からはスイス式トーナメント7ラウンドで行われています(2018年のみ6ラウンド)。この形式になってからで見ると、今回の日本チームの挙げた「7ポイント」「(17チーム中」11位」という成績は、過去最高のものです! 大会を通じて日本選手が克服しなければならない課題もたくさん見えてきましたが、それでも、大きな成果を挙げられたこと自体は確かです。選手の皆さんの日頃の努力、そしてそれを応援してくださったみなさまのおかげです。みなさま、ありがとうございます!
また、大会と同時に開催されたアジアシャンチー聯合(AXF)の会員大会には、AXF常務理事の中村千鶴JXA理事長が参加しました。
以下、大会の主な成績と、日本チームの成績です。
大会上位入賞
(男子団体)
優勝 中国
準優勝 シンガポール
3位 中国香港
4位 マレーシア
5位 ベトナム
6位 中華台北
(女子個人)
優勝 呉可欣(中国)
準優勝 阮黄燕(ベトナム)
3位 NI KADEK SUGIANINGSIH(インドネシア)
(ジュニア個人)
優勝 孟繁睿(中国)
準優勝 呉智善(ベトナム)
3位 陳志霖(マレーシア)
日本チームの成績(勝…2点、和…1点、負…0点、前に書いてある選手が紅方(先行))
第1ラウンド 対 インドネシア
胡景峰 2:0 酒井清隆
可児宏暉 0:2 崔航
林進強 2:0 所司和晴
第2ラウンド 対 東マレーシア
酒井清隆 0:2 葉乃伝
鄭義霖 1:1 可児宏暉
劉嘉琪 2:0 銭光煌
第3ラウンド 対 マカオ
陳嘉俊 1:1 所司和晴
可児宏暉 1:1 蘇俊豪
甘建希 2:0 劉嘉琪
第4ラウンド 対 ミャンマー
可児宏暉 0:2 楊正双
黄必富 2:0 酒井清隆
所司和晴 2:0 穆立仁
第5ラウンド BYE (不戦勝扱い)
第6ラウンド 対 インド
可児宏暉 2:0 Vitthal Shirgaonkar
Vivekanand Kc 0:2 酒井清隆
劉嘉琪 2:0 S. K. Bharanitharan
第7ラウンド 対 ブルネイ
劉桂華 0:2 所司和晴
劉嘉琪 2:0 黄敏生
苻海清 0:2 可児宏暉
(柳大華特級大師に指導を受ける日本チーム)