第17回シャンチー(象棋)世界選手権大会が開催されました!

2022年10月23日~29日に第17回シャンチー(象棋)世界選手権大会がマレーシア・クチンで開催されました!

優勝は王天一選手(中国・男子個人)と左文静選手(中国・女子個人)でした。

ヨーロッパからの参加が少なかった点は残念でしたが、中国・ベトナム・シンガポール・中国香港・アメリカ等、15の国・地域が参加し、規模の大きな大会となりました。

また、それぞれの国・地域から多くの強豪が集まったため、大会のレベルもとても高く、特に男子個人部門では上位争いでとても激しく難解な対局が数多く繰り広げられました。

(優勝決定戦の様子)

 

上位入賞者

男子個人

優勝  王天一(中国)

準優勝 馮家俊(中国香港)

3位    阮成保(ベトナム)

4位  賴理兄(ベトナム)

5位  葛振衣(中華台北)

6位  Le Quang Nhat(アメリカ)

 

男子団体

優勝  ベトナム

準優勝 中国

3位  中国香港

 

女子個人

優勝  左文静(中国)

準優勝 陳幸琳(中国)

3位  呉蘭香(シンガポール)

(男子個人入賞者の表彰)

(日本チーム:左から所司選手、中村リーダー、可児選手)

日本からは所司和晴選手と可児宏暉選手が参加し、可児選手(4勝3敗2和)は16位(NCNV1位)、所司選手(4勝5敗)は26位(NCNV4位)でした。NCNV(ノンチャイニーズ・ノンベトナミーズ)選手は今回は10人が参加で、可児選手も所司選手もその中の上位に入りました。

 

特に、可児選手のNCNV1位は、以前の規定であれば「ノンチャイニーズ・チャンピオン」の称号を得られる、傑出したものです。日本選手としては所司選手が過去5回「ノンチャイニーズ・チャンピオン」を勝ち取っていますが、所司選手以外の日本選手ではこの成績を挙げたのは可児選手だけです。まさに、新時代のスターが世界にデビューしたと言えるでしょう。

 

そして、可児選手の(NCNVに限らない、参加者全員の中での)男子個人16位は、ほんとうにすばらしい成績です。可児選手の対戦相手には中国のプロ棋手も含まれ、決して楽な相手ばかりではありませんでした。そのなかで4勝と2和を挙げ、総合ポイントで勝ち越しを得た可児選手の実力は、これまでに日本選手が到達し得なかった本物のレベルにあるものと言えるでしょう。日本選手の棋力が世界でも通じることを証明した、すばらしい活躍でした! 日本のシャンチーを応援してくださる皆様も、ぜひ、ともに誇りに思っていただければと思います。

大会の様子

日本チームは試合終了後に行われた快速トーナメントにも参加し、シャンチー交流を満喫できるマレーシア滞在となりました!

 

日本選手の戦績

勝ちは2ポイント、和(引き分け)は1ポイント、先に書かれた選手が紅方(先手)

 

1ラウンド

劉桂華(ブルネイ)0-2所司

可児2-0 Gregorio Narendra(インドネシア)

 

2ラウンド

所司0-2鄭彦隆(中国香港)

王廓(中国)2-0可児

 

3ラウンド

可児2-0郭宝荣(タイ)

胡景峰(インドネシア)2-0所司

 

4ラウンド

庄宏明(フィリピン)2-0可児

所司2-0 Iwan Setiawan (インドネシア)

 

5ラウンド

可児1-1洪家川(フィリピン)

郭沢輝(タイ)2-0所司

 

6ラウンド

安華(マレーシア)1-1可児

所司2-0単文杰(タイ)

 

7ラウンド

可児 0-2 Le Quang Nhat(アメリカ)

佐々木雄希(マレーシア)2-0 所司

 

8ラウンド

所司0-2可児

 

9ラウンド

可児 2-0 庄力銘(ブルネイ)

Arto Vaara(フィンランド)0-2所司

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