2022年7月17日・18日、東京都北区「北とぴあ」で、第3回シャンチー日本オープンが開催されました。参加者は18名、昨年の参加者人数14名を上回りました。
国内大会としては多めの持ち時間(30分+1着当たり30秒のフィッシャーモード)で、棋譜の記録・提出も義務づけられている大会で、事前の十分な研究と対局中の深い思索の両方が、勝ち抜くために要求されます。7ラウンドにわたり熱戦が繰り広げられ、よい内容の対局が多く生まれました。
優勝したのは可児宏暉さんです。日本オープン、およびその前身であるセンバツトーナメントを通じて初優勝ですが、可児さんのこれまでの活躍は(国内大会、国際大会どちらにおいても)目覚ましく、特に2022年に入ってからは日本リーグ、全日本選手権A級、そして今回の日本オープンと、すべてで優勝しています。まさに日本を代表するシャンチープレーヤーと言えるでしょう。年内のJXA主催の大きな大会としてはあとは11月の快速トーナメントがあります。可児さんが2022年全制覇を達成するかどうか、見届けたいですね。
(左が可児さん)
6ラウンド終了時点で、可児さんともう一人、酒井清隆さんが同じ10ポイントで、首位に並んでいました。最終第7ラウンドでは、二人はそれぞれ別の人と対戦しました。まず酒井さんが和となり、その後、可児さんが延々とねじり合いの続く難しい一局を勝ち切り、優勝となりました。この二人は第4ラウンドですでに対戦していて、和(引き分け)になっています。そのあとの二人のデッドヒートは、非常に見ごたえがありました。
(左が酒井さん)
上位入賞者は次の通りです。
優勝 可児宏暉
準優勝 酒井清隆
3位 所司和晴
4位 山崎秀夫
(左から、所司さん、可児さん、中村理事長、酒井さん、山崎さん)
また、2日間を通じ特に熱戦が多く、どの対局も最後までがんばりぬいたことを賞して、横山栄一さんには理事長賞が贈られました。
蒸し暑い中、すべての対局に真剣に没頭してがんばられた参加者の皆さん、ありがとうございました!
成績表
大会風景