日本シャンチー協会競技規則(2022年7月16日付)

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日本シャンチー協会競技規則

2020年10月24日
2020年12月15日改正(第22条の追加)
2022年7月16日改正(第5、16、17、19、20、21条の修正、第24条の追加)

(目的)
1.本規則は、日本シャンチー協会が主催する競技会における、標準的な規則を定めたものである。個別の競技会において、本規則が適用される範囲を決定してよい。また別の規定を定めることを妨げない。

(総則)
2.日本シャンチー協会は、競技会ごとに、競技会本部、審判長および必要に応じて審判委員会を置く。
3.競技会本部は、運営を担う。
4.審判長は審判委員会を統括する。審判長および審判委員会(以下、「審判」という。)は規則の解釈や適用を決定する。
5. 日本シャンチー協会は、勝敗和等について、世界連合ルールを基本的に採用する。
6.競技会本部は、自動限着については競技会ごとに回合数を決定する。
7.インターネット大会においては、アプリケーション内で規定される規則による。

(持ち物)
8.対局者は、フィッシャーモード付き対局時計および黒ボールペンを持参する。

(対局時計)
9.対局者は、対局時計を紅の左側(黒の右側)に置く。
10.対局者は、コマを動かした手で対局時計を押す。
11.対局者は、黒番が時計を押して対局を開始する。
12.審判は、対局中に対局時計が故障した場合、対局の続行または指し直しを決定する。併せて、それらの場合の持ち時間を決定する。

(着手)
13.対局者は、一度触ったコマは必ず動かす。はじめに触れたコマが相手のコマであれば取る。但し、動かせない自分のコマや取れない相手のコマに触った場合は、本規則20条を参照のこと。
14.対局者は、コマから手を離した時点で着手の完了とみなし、他の場所に移動させることはできない。

(棋譜)
15.本項は、棋譜をとる決まりのある競技会について定める。
・対局者は、棋譜を着手直後にとる。
・対局者は、試合直後に対局者同士で復盤をする。記録漏れの回数を数える。
・対局者は、両対局者の記録漏れまたは記録間違いの数を競技会本部に提出する。

(勝敗和)
16.下記の場合、Aが勝ちとなる(対局者2者をAおよびBとする。)。
・Bが試合開始時点で着席していない場合
・BがAによりジャンをされ絶殺の局面になった場合
・Bの帥(将)が欠行の局面になった場合
・Bが自殺着法を指した場合(例①、②)
①Bが自分の手番で自分の帥(将)にジャンが掛かるように動かした場合
②Bがジャンがかかっているのにジャンを解消しなかった場合
・Bの持ち時間が切れた場合
・Bが試合中に「投了」の意思を明示的に(口頭で告げるまたは握手を求める等)伝えた場合
・Bが試合を棄権した場合
・Bが本規則に定める「禁止事項」の行為を行った場合
・Bが禁止着法(長将または長捉)を3度循環し、審判が着法を変えるように指示した後に手を変更しなかった場合(なお、Aが長将、Bが長捉の場合、Aが手をかえなければならない。)
・Bが本規則に定める「技術犯規」を一局の中で2回審判に言い渡された場合
・Bが棋譜をとる決まりのある競技会で、16着以上の棋譜の記録漏れまたは記録間違いがあった場合
・Bが本規則に定める「違例」を一局の中で4審判に言い渡された場合
・Bが動限着の提起に失敗して超時になった場合
17.下記の場合、和(引き分け)となる
・Aが引き分けを提起し、Bが同意した場合
・審判が局面を和と判断した場合
・棋例の禁止着法に当たらない着法で同じ局面を4度循環し着法を変えない場合
・自動限着の条件を満たした場合(自動現着を提起する場合、提起する者が起点を指摘すること。自分のジャンは6歩のみ有効とする。)
・AB双方が同時に同じ禁例を犯した場合
18.対局者がサインした結果報告を競技会本部が受領した時点で、試合結果は確定する。

(禁止事項)
19.対局者は、以下の行為を禁ずる。
・審判または競技会本部の指示に従わない
・助言をする
・利害の一致する者から助言される
・書籍、スマートフォンまたはPC等を試合中に使用する
・対局者のスマートフォンまたはPC等の音が試合中に鳴る

(技術犯規)
20.対局者は、以下の場合に技術犯規となる。
・対局中に必要のない離席をした場合(対局中の他者の対局の観戦等)
・対局中に審判の許可のない会話をした場合
・動かせない自分のコマや取れない相手のコマに触った場合
・自分のコマを動かせない位置へ動かした場合
・続けて2歩指した場合
・対局開始後に対局時計を停めた場合(審判を呼ぶ際は審判が対局時計を止めるので対局者は時計を止めないこと)
・相手の手番の時に、コマの位置を直した場合(自分の手番でコマの位置を直すことは技術犯規にならないが、コマの位置を直す場合相手に伝えること)
・他の対局者に対して妨害に当たる行為をした場合(とったコマを机にあてて音を立てる等)
・和を提起し不成立になったのち、もう一方の対局者による提起を挟まずに、同じ対局者が和を提起した場合(対局者Aが和を提起し不成立になったのち、対局者Bが和を提起し不成立になった場合、対局者Aは和を提起することができる)
・対局者が自動限着を提起し、審判が確認した結果、自動限着の条件に満たなかった場合技術犯規が1回とられる。また、持ち時間から5分減らす。5分減らした時点で超時になった場合、負けになる(時間切れで負けになった場合、技術違反はとられない)。

(違例)
21.対局者は、以下の場合に違例となる。

・時計を押す音が大きい場合(ただし、一度目の注意は「違例」に数えない。)
・コマを動かしていないのに時計を押した場合

(順位)
22.審判および競技会本部は、順位について、以下の基準に基づき決定する。
(1)ポイント(勝ち2ポイント+和1ポイント)
(2)対手分
(3)累進分
(4)直接対局の勝敗
(5)勝ち局数
(6)後手の勝ち局数
(7)後手の対局数
(8)強対手分
(9)技術犯規が少ない

(順位)
23.審判および競技会本部は、総当たり方式の競技会の順位については、以下の基準に基づき決定する。
(1)ポイント(勝ち2ポイント+和1ポイント)
(2)直接対局の勝敗
(3)勝ち局数
(4)後手の勝ち局数
(5)後手の対局数
(6)直接対局の後手
(7)技術犯規が少ない

(その他)

24.見学者等の対局者以外の者は試合会場内では主催者の指示に従うこと。

 

(目的)
1.本規則は、日本シャンチー協会が主催する競技会における、標準的な規則を定めたものである。個別の競技会において、本規則が適用される範囲を決定してよい。また別の規定を定めることを妨げない。

日本シャンチー協会競技規則(2020年12月15日改正版)
5.日本シャンチー協会は、勝敗和等について、世界連合ルールを採用する。
16.下記の場合、Aが勝ちとなる(対局者2者をAおよびBとする。)。
・Bが試合開始時点で着席していない場合
・BがAによりジャンをされ絶殺の局面になった場合
・Bの帥(将)が欠行の局面になった場合
・Bが自殺着法を指した場合(例①、②)
①自分の手番で自分の帥(将)にジャンが掛かるように動かした場合
②ジャンがかかっているのにジャンを解消しなかった場合
・Bの持ち時間が切れた場合
・Bが試合中に「投了」の意思を明示的に(口頭で告げるまたは握手を求める等)伝えた場合
・Bが試合を棄権した場合
・本規則に定める「禁止事項」の行為を行った場合
・禁止着法(長将または長捉)を3度循環し、審判が着法を変えるように指示した後に手を変更しなかった場合(なお、Aが長将、Bが長捉の場合、Aが手をかえなければならない。)
・本規則に定める「技術犯規」を2回審判に言い渡された場合
・棋譜をとる決まりのある競技会で、16着以上の棋譜の記録漏れまたは記録間違いがあった場合
・自動限着の提起に失敗して超時になった場合
17.下記の場合、和(引き分け)となる
・Aが引き分けを提起し、Bが同意した場合
・審判が局面を和と判断した場合
・技術犯規に当たらない着法で同じ局面を4度循環し着法を変えない場合
・自動限着の条件を満たした場合(提起した者が起点を指摘してください。自分のジャンは6歩のみ有効とする。)
・AB双方が同時に同じ禁例を犯した場合
19.対局者は、以下の行為を禁ずる。
・審判または競技会本部の指示に従わなかった場合
・助言をした場合
・利害の一致する者から助言された場合
・書籍、スマートフォンまたはPC等を試合中に使用した場合
・対局者のスマートフォンまたはPC等の音が試合中に鳴った場合
20.対局者は、以下の場合に技術犯規となる。
・動かせない自分のコマや取れない相手のコマに触った場合
・自分のコマを動かせない位置へ動かした場合
・続けて2歩指した場合
・同時に双方のコマに触れた場合
・対局開始後に対局時計を停めた場合(審判を呼ぶ際は審判が対局時計を止めるので対局者は時計を止めないこと)
・相手の手番の時に、相手に告げずに、コマの位置を直した場合(自分の手番でコマの位置を直すことは技術犯規にならない)
・他の対局者に対して妨害に当たる行為をした場合(とったコマを机にあてて音を立てる等)
・和を提起し不成立になったのち、もう一方の対局者による提起を挟まずに、同じ対局者が和を提起した場合(対局者Aが和を提起し不成立になったのち、対局者Bが和を提起し不成立になった場合、対局者Aは和を提起することができる)
・対局者が自動限着を提起し、審判が確認した結果、自動限着の条件に満たなかった場合技術犯規が1回とられる。また、持ち時間から5分減らす。5分減らした時点で超時になった場合、負けになる。
・自動限着を提起した側の棋譜が正しくない等の理由で審判が自動限着の回合数まで局面を再現できない場合、技術犯規が1回とられる。また、持ち時間から5分減らす。5分減らした時点で超時になった場合、負けになる。

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